モロッコの伝統工芸と職人の技

さまざまな文化が出会って生まれたモロッコの伝統工芸。職人の技がどのように受け継がれ、どんな素材や文様が使われているのかを紹介します。

モロッコのメディナを歩けば、いたるところで工芸品に出会います。杉材に彫刻を施した扉、泉を彩るゼリージュ(モザイクタイル)、スークに吊るされた絨毯。どれも何世紀にもわたる文化交流が形になったものです。

さまざまな文化の出会い

モロッコの工芸には多くの伝統が息づいています。ベルベル人の技術、アンダルシアから伝わったムーア様式、アラブの芸術、モロッコのユダヤ人コミュニティの手仕事、そしてフランス、スペイン、ポルトガルなどヨーロッパの影響が重なり合っています。

師匠から弟子へ

技術は多くの場合、家族の中で親から子へ、あるいは「マーレム」と呼ばれる親方から弟子へと受け継がれます。モロッコではこうした技術を守ることが大切にされており、職人を支援し伝統工芸を振興する公的な取り組みも行われています。

素材と文様

多くの工芸品には、木、石、土、革、羊毛、金属など地元の素材が使われ、輸入したシルクや大理石を使うものもあります。幾何学模様、アラビア書道、自然をモチーフにした文様に注目してみてください。建築、生活用品、織物、衣服、装飾品など、さまざまなところで目にすることができます。

どこで見られる?

職人の仕事ぶりを見るなら、フェズのタンネリ(皮なめし工房)や染色職人、マラケシュのスークの金属細工や木彫りの職人がいるフェズとマラケシュのメディナがおすすめです。エッサウィラはトゥヤ材の寄木細工と銀細工で知られています。プライベートツアーなら、ガイドが工房や協同組合にご案内し、作り手と直接ふれあうこともできます。旅程に組み込みたい方はお問い合わせください。