アフリカ大陸のおよそ3分の1を占める、広大なサハラ砂漠。モロッコ旅行に行ったらぜひ訪れたい、大人気スポットの一つです。
この記事では、サハラ砂漠でできることや見どころを紹介しています。普段はできないようなことをたくさん体験して、サハラ砂漠をめいっぱい満喫しましょう！
サハラ砂漠の気候は？朝晩は冷え込む？
皆さんがイメージするように、サハラ砂漠は降水量が非常に少なく、昼間はかなり暑い地域です。夏の最高気温は40度を超えることも。雲が少なく強い日差しが直接当たるため、日よけ対策は必須。日焼け止めやサングラス、帽子などを必ず持っていきましょう。
下記は、サハラ砂漠の入口の都市メルズーガと東京の気温と降水量のグラフです。
グラフを見ると、メルズーガは東京と比べて、最高気温と最低気温の差がかなり大きいことがわかります。乾燥地帯であるサハラ砂漠は、昼夜の寒暖差が非常に大きく、朝晩はかなり冷え込むのです。
「砂漠はずっと暑いだろう」と思って薄着しか準備しないでいると、夜になって寒さに凍えてしまいます。夏でも夜は冷えますから、ダウンやフリースなどを必ず持っていきましょう。
サハラ砂漠の魅力は？いろいろな楽しみ方を紹介！
サハラ砂漠は、普段はできない体験ができたり、なかなか観れない景色を観られるなど、魅力がいっぱい！ここからは、サハラ砂漠のさまざまな楽しみ方を紹介します。
■ラクダに乗って砂漠を歩く
サハラ砂漠に来たら、ぜひラクダに乗って砂漠を歩いてみてください。ラクダは乗ってみると意外と背が高く、周りをよく見渡すことができます。
ラクダに揺られながらどこまでも続くオレンジの景色を進む経験は、まるで夢のよう。砂漠の壮大さや美しさを思う存分味わうことができます。
■四輪バギーやクワッドバイクを運転してスリルを味わう
四輪バギーやクワッドバイクを運転して、広大な砂漠を思いっきり走ってみるのはいかがでしょう。高低差のある砂丘を駆け抜ける体験は、スリルがいっぱい。
四輪バギーやクワッドバイクを運転するのに免許は不要です。どこまでも続く砂漠を自由に駆け回る爽快感を、ぜひ一度体感してみてください。
■伝統衣装を着てインスタ映え撮影会
モロッコには、ジュラバやカフタン、ガンドラをはじめとするさまざまな伝統衣装があります。ジュラバは日常着として着用されることが多く、カフタンは儀式用の華やかな衣装です。また、ガンドラは北アフリカの先住民ベルベル人の伝統衣装です。
好きな伝統衣装を身に着けて、サハラ砂漠で写真を撮るのもおすすめです。広大な砂漠を背景に伝統衣装が美しく映えて、忘れられない素敵な思い出となるでしょう。
■ノマド（遊牧民）の暮らしを訪ねる
サハラ砂漠には、オアシスを中心にノマドと呼ばれる遊牧民が暮らしています。ノマドの住む家を訪ねて、ご家族とティータイムやランチを楽しんだり、ホームステイをしたりと、現地の暮らしを体験することができます。
■蜃気楼を見る
サハラ砂漠では、遠くに森や湖のようなものが見える現象が起こることがあります。これは「蜃気楼」といい、大気の温度差によって光が異常に屈折して見える虚像のこと。
砂漠の蜃気楼で見えるオアシスは、実際には存在していません。日本ではなかなか見られない、神秘的で珍しい光景です。
■砂漠の真ん中でテント泊
サハラ砂漠の真ん中にあるテントに泊まり、キャンプを体験することができます。
砂漠の真ん中でモロッコ料理を楽しみ、その後はキャンプファイヤーも。火を囲み、現地の方々が演奏してくれる民族音楽にのせて、みんなで歌い踊り盛り上がります。きっと思い出に残る夜となるでしょう。
■おしゃれなホテルで贅沢気分
「サハラ砂漠に泊まりたいけど、テント泊はちょっとハードルが高い…」と感じる方もいるかもしれません。そんな方には、ホテル泊がおすすめ。
サハラ砂漠の中にも、シャワーやトイレ完備のホテルがあります。モロッコらしいおしゃれで可愛らしい内装のホテルでゆったりくつろぎ、旅の疲れを癒すことができます。
砂漠に面したプールが用意されている高級なホテルもあり、贅沢気分を味わえますよ。
■満天の星空を眺める
サハラ砂漠には、テント以外の明かりがほとんどなく真っ暗。雲もほぼないため、日本とは比べものにならないほどたくさんの星を観ることができます。
まるでプラネタリウムのように無数の星が輝く満天の夜空には、感動すること間違いなし。流れ星も見られることが多いため、お願いごとをするのもいいですね。
■サンライズ鑑賞
サハラ砂漠に泊まったら、ぜひ早起きして日の出を観に行きましょう。夜明け前の静かな砂丘にのぼり、その頂上から眺める日の出は絶景です。
広大な砂漠が朝日で真っ赤に染まるようすは、非常に神秘的。一生忘れられない景色となるでしょう。
時間がある方には、サンセット鑑賞もおすすめ。沈む夕陽に照らされるサハラ砂漠も、非常に美しく感動的です。
■化石探し
現在サハラ砂漠がある場所は、実は4億5000年前海底だったそう。そのため、砂漠の中でも特に石が多いエリア（礫漠）には、アンモナイトや三葉虫などの化石がたくさん残っています。
化石を採取しながら、太古の時代に思いをはせるのもいいですね。
■砂風呂体験でリラックス
サハラ砂漠で砂風呂体験ができます。強い太陽光に当たり熱せられた砂に入ることで、身体の芯から温まりリラックス。汗を流して、心身ともにすっきりします。砂風呂に入ったあとは、ハーブティーを飲むのがおすすめです。
現地の方々のなかには、膝や腰などの痛みの治療として入る人もいるようです。
サハラ砂漠を満喫するための注意点を紹介
ここからは、サハラ砂漠を思う存分楽しむために気を付けたいことを紹介します。
砂塵に注意
サハラ砂漠の砂はきめ細やかで軽く乾燥しており、風が吹くと目や鼻に細かい砂塵が入ってしまうことがあります。風が強い日は、砂嵐で前が見えなくなることも。メガネやターバン、スカーフで顔を覆い、砂塵を吸い込まないようにしましょう。
また、砂塵はスマホやカメラなどの電子機器にも被害をもたらします。砂塵が機器の内部に入って故障しないよう、必ず防水カバーなどで対策してください。
水が不足することも
サハラ砂漠は、水が豊富にあるわけではありません。水が不足することもあるため、砂漠に入る前に十分な飲料水を購入・確保しておいてください。
宿泊場所にシャワーやトイレ設備がなかったり、シャワーがついていても水しか出ない場合があります。水回りの設備がどれくらいあるか不安な方は、事前にツアー会社や宿泊場所に問い合わせてみるとよいでしょう。
砂塵で身体が汚れやすいため、身体を拭くウェットティッシュなどがあると便利です。
ラクダでお尻が痛くなる
砂漠でラクダに乗るのは基本的には楽しいのですが、よく揺れるラクダにあたってしまうと、お尻が痛くて景色を楽しむどころではなくなってしまうことがあります。また、ラクダの背中の位置は思ったより高いため、高所恐怖症だと少し怖いかもしれません。
万が一乗れなかったときに備えて、車などラクダ以外の移動手段があるか確認しておきましょう。
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サハラ砂漠の魅力や楽しみ方を紹介してきました。どこまでも続くオレンジの砂漠や神秘的な朝焼け、零れ落ちそうな満天の星空など、一生に一度は観てみたい景色・体験してみたいことがたくさん。本記事を参考に、ぜひサハラ砂漠を満喫してみてください。
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