モロッコ旅行はどんな服装で行けばいい?女性が肌を見せるのはNG?

近年、女子旅でも人気を集めているモロッコ。異国情緒溢れる街を散策したり、砂漠でラクダに乗ったり、可愛い雑貨を購入したり、お洒落なリヤドに泊まったり……考えるだけでワクワクしますね。

旅行を思う存分楽しむためには、モロッコの気候や文化に合った服を準備していくとよいでしょう。今回は、モロッコ旅行ではどんな服装をすればいいのか紹介。イスラム教国特有の服装のマナーについても解説します。

モロッコの気候

モロッコにはサハラ砂漠があるため「一年中暑くて乾燥している国」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

モロッコの気候は、国の南西部から北東部にかけて走るアトラス山脈を挟んで、北と南で大きく異なります。アトラス山脈より北は温暖で、日本と比べると少し気温は高めですが、カラッとしていて比較的過ごしやすい気候です。いっぽう、アトラス山脈より南は砂漠が広がっており、日中は非常に暑く乾燥しています。

また、モロッコにも日本と同じく四季があります。1月~2月ごろの気温がもっとも低く、7月~8月ごろにもっとも気温が上がるのは、日本と同じですね。日本と比べて全体的に雨が少なく乾燥しており、日差しが強いのが特徴です。

アトラス山脈より北にある都市フェズ、サハラ砂漠の入口にある都市メルズーガ、東京の気温と降水量は、下記のグラフをご覧ください。

モロッコ旅行での服装を四季ごとに紹介

ここからは、モロッコ旅行にどんな服装で行けばいいか、四季ごとに紹介します。

モロッコは日本より日差しが強く乾燥しています。春夏秋冬どの季節に旅行する場合でも、日焼け対策や乾燥対策は必須。下記のようなアイテムを持っていくのがオススメです!

  • 帽子
  • サングラス
  • 日焼け止め
  • マスク
  • のど飴
  • リップクリーム
  • スポーツドリンクの粉末(脱水症状を防ぐため)

春(3~5月)のモロッコ旅行の服装

昼間は25℃程度で暖かく過ごしやすい気候です。花が咲きほころび緑にあふれ、美しい景色が楽しめます。モロッコ旅行にもっとも向いている時期といえるでしょう。

日中の散策は、半袖または長袖シャツ、長ズボン、スニーカーがおすすめです。ただし、朝晩はぐんと気温が下がり冷え込みます。防寒や日焼け対策のためにも、パーカーやカーディガンを用意しておきましょう。

夏(6~8月)のモロッコ旅行の服装

モロッコの夏は、日差しが非常に強く、気温は体温を超えるほどの危険な暑さ。日本のようなじめじめした気候ではなく、カラッと乾燥しているのが特徴です。

昼と夜の寒暖差が激しいため、脱ぎ着しやすい服装がおすすめ。半袖シャツに長ズボン、スニーカーに加え、薄手のカーディガンなどを持っていきましょう。

せっかくの旅行ですから、暑さで体調を崩してしまうのは避けたいですよね。冷感グッズを持って行ったり、濡らしたタオルを首に巻くなどして対策することをおすすめします。

秋(9~11月)のモロッコ旅行の服装

9月の初めはまだまだ暑い日もありますが、10月頃からは日中も過ごしやすく、散策にぴったりの季節です。

春と同様に、半袖または長袖シャツ、長ズボン、スニーカーに加え、夜は冷え込むので上着を用意しておきましょう。

冬(12~2月)のモロッコ旅行の服装

日中の陽が当たる場所は暖かいですが、朝晩は日本と同じくらい冷え込みます。日本のように湿度が高くない分、余計寒く感じるかもしれません。特に山岳地域は厳しい寒さです。

セーターや厚手のダウンなどで十分に防寒対策をしましょう。マフラーや手袋、カイロなどもあると便利です。

モロッコ旅行でサハラ砂漠に行くときの服装はどうしたらいい?

せっかくモロッコに来たのなら、ぜひサハラ砂漠を訪れたいですよね。特に、サハラ砂漠で見る日の出は非常に神秘的で美しく、一度は観ておきたい絶景です。

砂漠と聞いてイメージする通り、サハラ砂漠の日中は灼熱の暑さ。カラッカラに乾燥しており、乾燥対策が必須です。ただし、朝晩はかなりの冷え込みで、氷点下になることも。昼と夜の寒暖差が非常に大きいことに注意が必要です。

サハラ砂漠の朝日を観に行く場合、夏でも厚めのパーカーやフリース、冬は分厚いダウンなどでしっかり防寒対策をしましょう。

日中は暑いですが、サンダルだと砂漠のサラサラした砂が足に入ってしまうため、スニーカーを履いていきましょう。また、スカーフがあれば砂が髪に付くのを防いでくれるので便利です!

モロッコでは、女性は肌を見せてはいけない?

モロッコはイスラム教の国。イスラム教の教えでは、女性は家族や夫以外に自分の髪や肌を見せてはいけないとされています。

ヨーロッパに近いモロッコの場合、中東の国ほど厳しく決められているわけではありませんが、特に地方で暮らす年配の女性は、やはり髪や肌を見せない装いをしていることが多いです。しかし、首都ラバトやカサブランカなどの大都市では、Tシャツやスカートといった服装で街を歩く女性もよく見かけます。

では、観光客はどうしたらいいかというと、髪や肌を全身覆う必要はありません。動きやすい普段着でOKです!

ただし、タンクトップ1枚や短すぎるスカートなどの露出しすぎな服装や、身体のラインがわかるセクシーな服装は、犯罪に巻き込まれないためにも避けた方がよいでしょう。

モロッコ旅行でモスクに入るときの服装の注意点

「観光客の女性は、現地の女性のように肌や髪を隠す必要はない」と説明しましたが、モスクに入るときだけは例外です。

モスクはイスラム教徒にとって神聖な場所。モスクに入るときは、女性は観光客であっても肌や髪を露出しない服装をするのがマナーです。長袖・長ズボンを着用し、ストール(ヒジャブ)を顔に巻いて髪をおおいます。

肌を隠せる大きめのスカーフやストールを持っていきましょう。モロッコには、おしゃれなスカーフを売っているお店がたくさんあります。街のスカーフ屋で好きな柄のスカーフを購入するのも楽しいですね!

モロッコ旅行では、身だしなみに気をつかうのがマナー

身だしなみや清潔感に気をつかうのは、相手へのマナーです。特にモロッコの人々は、身だしなみをとても大切にしています。

動きやすいからといって、汚れたボロボロの服や寝巻きのような格好で街を歩くのは避けましょう。「身だしなみに気を遣えない人」と思われて、軽蔑されたり、相手にしてもらえなかったりすることも……。

例えば、高級レストランではジャケットを羽織ったり、きれいめのワンピースやドレスを着用するなど、TPOに合った服装を心がけましょう。

服装のマナーを知って、魅力溢れるモロッコ旅行を楽しみましょう!

今回は、モロッコ旅行の服装について紹介しました。モロッコの気候やマナーに合った服装で、モロッコ旅行を思いっきり楽しみましょう!

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