アフリカ大陸の北西端にあり、ヨーロッパ大陸との距離も非常に近いモロッコは、さまざまな歴史や文化が入り混じった国。そんなモロッコには世界遺産が9か所あり、そのすべてがユネスコ世界遺産の文化遺産として登録されています。
本記事では、そんなモロッコの世界遺産をすべて紹介します。9つの世界遺産の雰囲気はすべて異なっており、それぞれが違った魅力でいっぱい。モロッコの場合、都市や旧市街全体が世界遺産になっていることも多く、街を歩くだけで世界遺産を存分に味わうことができます。
モロッコを旅行する際には、ぜひ世界遺産を訪れて、さまざまな文化に触れてみてはいかがでしょうか?
フェズ旧市街

Google Map:https://maps.app.goo.gl/eCyS797ZPBxEoQWL6
フェズ旧市街は、モロッコで初めて世界遺産に認定された場所で、かつてイスラム王朝の首都でした。
敵の侵略を防ぐために街全体が城壁に囲まれており、内部は狭い道がくねくねと複雑に張り巡らされ、まるで迷路のよう。そのため「世界一の迷宮都市」とも呼ばれています。
イスラム王朝の首都として発展し、現在も文化や信仰の中心となっています。神学校(メデルサ)や宮殿などの歴史的建造物が当時のまま残っており、皮なめしなどの伝統工芸が有名です。
市街は道が狭いため車が通れず、荷物を運ぶ際にはロバや手押し車などを使います。新しい建物もほとんどなく、中世イスラムの雰囲気がそのまま残されています。フェズ旧市街を歩けば、タイムスリップしたかのような感覚が味わえるでしょう。
マラケシュ旧市街
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マラケシュ旧市街は、11世紀にムラービト王朝の首都として建設され、17世紀まで政治や文化の中心でした。そのこともあり、クトゥビア・モスクやエル・バディ宮殿跡など、11〜17世紀に建てられた建築物が有名です。
オレンジの建物が多いことから「赤い街」と呼ばれることもあります。
マラケシュ旧市街で特に有名なのは、なんといってもジャマ・エル・フナ広場でしょう。昼間も屋台や大道芸人の芸を見て楽しむことができますが、日が暮れる頃になると屋台の数が増え、明かりが灯り、多くの人が集まってにぎわうようになります。
音楽隊が奏でる音楽の中、屋台の食べ物を選びながら楽しく語らう人々。まるでお祭りのようなワクワクする空間です。広場周辺のカフェレストランのテラスや窓際の席から、広場全体を見渡して楽しむのもおすすめです。
アイット・ベン・ハドゥ集落

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アイット・ベン・ハドゥ集落は、マラケシュからサハラ砂漠に向かう途中にあります。カスバと呼ばれる城壁や邸宅が集まった集落で、17世紀にモロッコの先住民ベルベル人がアラブ人から逃れるためにつくりました。現在でも数家族がここで暮らしています。
厚い日干しレンガでつくられた、伝統的な建築様式の建物が広がる風景は非常に特徴的で美しく、さまざまな映画のロケ地に選ばれています。
丘の頂上から見る景色は格別です。ぜひ丘の上まで登って、壮大な土地に広がる集落を眺めてみてください。
古都メクネス

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メクネスは11世紀につくられ、17世紀にアラウィー朝の首都となった場所です。
ヨーロッパとの国交に力を入れていたアラウィー朝の国王イスマイルは、メクネスをイスラムとヨーロッパの文化が融合した都市に作り変えました。当時作られたイスラムとヨーロッパの文化が融合した建造物は、イスパノ・モレスク様式と呼ばれます。
イスマイルの墓があるムーレイ・イスマイル廟は、イスラム建築の最高傑作と呼ばれる美しい装飾が施されており、イスラム教徒でなくても見学できます。また、細かなモザイクや彫刻で飾られたマンスール門は、北アフリカで最も美しい門といわれています。ぜひ見学して、当時の建造物のきらびやかな美しさを味わってみてください。
ヴォルビリスの古代遺跡


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紀元前1世紀~2世紀ごろ、ローマ帝国の支配下のもとで栄えたヴォルビリス。当時作られた建造物などが今でも残っており、遺跡として世界遺産に認定されています。
カラカラ帝凱旋門、神殿、フォーラム、公衆浴場跡などのようすから、ローマ帝国やヴォルビリスの当時の繁栄を知ることができます。邸宅は中庭を囲むようにして作られていますが、これはのちのモロッコの建築様式に受け継がれたと考えられています。
中庭には多くの古代モザイク画が状態良く残されており、その緻密な美しさには目を見張るほどです。ぜひ訪れて、実物を鑑賞してみてください。
テトゥアン旧市街

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ジブラルタル海峡近くにある、モロッコと南スペインを結ぶ港町・テトゥアン。南スペインから逃れてきたイスラム教徒・ユダヤ教徒によってつくられました。
20世紀前半にはスペイン領だったこともあり、スペインとアラブの文化の融合地となっています。南スペインの影響を受けた白い建物が多く「白の街」と呼ばれることも。
マラケシュやフェズなどに比べるとそこまで観光地化されていないため、モロッコの素朴で自然な雰囲気を楽しむことができますよ。
エッサウィラ旧市街

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17世紀にフランス人建築家によってつくられた、ヨーロッパの雰囲気を感じる港町・エッサウィラ。穏やかな気候の中、広々したビーチでのんびり過ごすことができるこの街は、リゾート地としても人気です。
エッサウィラは芸術家に愛された街としても有名。街を歩くと色とりどりの美しい絵画、絨毯、食器などのお店が並び、ゆっくりショッピングが楽しめます。
漁港が栄えており、取れたての新鮮な魚がその場で安く食べられるのも嬉しいですね。
マサガン(アル・ジャディーダ)


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マサガンは、16世紀にポルトガル領の要塞都市として建設された港湾都市です。18世紀にポルトガル人は追い出され、その後モロッコ人によって再建され、アル・ジャディーダに改名しました。
街全体が城壁と稜堡に囲まれているのが特徴で、要塞の城壁には海からの攻撃に備えた大砲が並んでおり、迫力満点。
もともと武器庫としてつくられた美しい地下貯水槽も見どころです。重厚な柱がそびえる空間は、まるで聖堂のよう。外からの光が差し込み水面に反射すると、さらに幻想的な雰囲気を感じられます。
ラバト

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ラバトは現在のモロッコの首都。カサブランカに比べると規模が小さく、落ち着いた街といえるでしょう。
ラバトは旧市街と新市街に分かれており、その両方が世界遺産に登録されているのが特徴です。北側の旧市街は、12世紀ムワッヒド朝時代につくられたアラブ系の街。南側の新市街は、20世紀のフランス統治時代につくられたヨーロッパ風の街並みが広がっています。
見どころは、旧市街にあるウダイヤのカスバ。巨大な城塞に囲まれた集落で、中に入ると壁が白と青で塗られた建物が並んでいます。城塞は海に面しており、展望台からの眺めは絶景です。
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